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2月17日に、「ESD国際シンポジウム in 奈良2024」を、「国境を越え、多様な主体が協働する教育(ESD)を通じた持続可能な社会の探求」をテーマに開催しました。当日はホテル日航奈良を会場にハイブリット方式で実施し、海外及び全国各地から合わせて約220名の出席がありました。
冒頭、基調講演として、ユネスコ本部の諸橋淳ESD課長による「ESD・その潮流と課題、そして、教育変革の機会」と題した講演が行われ、国際的な見地からのESDの最新動向やユネスコの国際レベルでのESDの推進施策について解説をいただいきました。 続いて、ユネスコ日本政府代表部一等書記官やユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)議長、韓国ユネスコ国内委員会国際部長、ウズベキスタン共和国大使、そして、グラッドニー牧場長から持続可能な社会の創造に向けた先進的なESDの取組や方向性について提言いただきました。
午後のESDシンポジウムでは、まずショー・ケースとして、タイやインドネシア、韓国、日本のESDの専門家から各国の実情や国際的な諸課題を踏まえた多様なESDの実践が紹介されました。本学からも奈良教育大学のESDを基軸とする教員養成と研修、ユネスコクラブによるユースのESD活動について報告を行いました。
シンポジウム後半ではパネルディスカッションが行われ、各国が抱える環境・経済・社会の諸課題や歴史や文化等の財産を踏まえ、持続可能な社会創りに果たす教育(ESD)の役割や、今後のESDの展開に向けた国際的な連携・協働をテーマに、実践的なESDの在り方や次世代の育成について議論が行われました。特に、韓国のユースや本学ユネスコクラブなどのユースの率先的な活動を踏まえ、持続可能な社会創りへのユースの参画やネットワークづくりについて意見交換し、提言を行いました。
最後にシンポジウム全体を総括し、本シンポジウムを契機として、参加者や機関を中心に国際的な連携を構築し、「持続可能な社会の創り手を育成」に向けてグローカルなESDの実践を交流することにより、共にESD の更なる深化を図っていくことを確認し閉会しました。
海外の登壇者からは、「このようなすばらしい国際シンポジウムに参画できたことを光栄に思う。ここで得た貴重な情報や知見を自国のESDの推進に役立てたい。是非これを機会に将来に向けて奈良教育大学をはじめとする諸機関と連携を構築していきたい。」等のコメントをいただきました。また参加者からも「各国でのESDの取組から、日本での課題が改めてみえてきた。若者、子供がラディカルに社会課題を自分事としてとらえ考え、行動、提言したくなるような環境づくりに取り組みたい。」等の感想が寄せられるなど、参加者へのインパクトも大きく、国内外のESD推進に貢献する学びと連帯の場となったシンポジウムでした。
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